マジカルダーツのKラビです。
KラビのKは「クリーニング出したシャツ着ずにまたクリーニング出してしまう」のKでおなじみですけども今回はそーっとグリップについての考えを書いてみます。
初心者のころ、まわりから言われる事のひとつ。
「ダーツが落ちないギリギリくらいの力加減で持つのがグリップの理想」
これ、本当に何回も何回も聞いた事があるんですがどうなんでしょう?
Kラビの考え方としては「条件付きで可能」といったところでしょうか。
言葉のまま意味を捉えるとします。
ギリギリの力加減、つまり重さよりも摩擦力が勝っている最低限の状態です。
ギリギリのバランスの状態のものを加速させると摩擦力が負けてダーツがすべります。
たとえばテイクバック最下点の時点でギリギリの力加減とすると折り返した直後から加速が始まります。つまりその瞬間すべり落ちることになります。
それを防ぐ方法のひとつが「ダーツへの加圧により摩擦力を増やす」ということ。
加速に見合った加圧を行う必要があります。
そしてリリースの直前に急減圧させることで手からダーツを飛び出させるという仕組みを作らなければなりません。
これって結構難しいことをしてる気がしませんか?
そーっとグリップからダーツを投げるとすると
力を抜く→だんだん力を加える→タイミングを合わせて力を抜く
と3段階工程になります。
上記の仕組みを踏まえると「自分側に近づくほど力は入れてもいいがリリースに近づくほど力を抜く」とした方が単純で簡単なのではないでしょうか。当然力を入れすぎてはいけませんので具合調整は必要です。
よーするに・・・
弱すぎず強すぎない力加減で持つ→テイクバック最下点からだんだん力を抜いていけば勝手にダーツが飛び出す
こんな感じで2段階工程になるようにした方が簡単じゃないですか?
マジカルダーツ教室では「猫の尻尾をグリップして嫌がらない強さ」くらいまでならとお伝えしています。
それ以外だと難しい方法になりますが、接触力を「加圧による摩擦力」から「抗力」に変換するかピッチング回転に対する反作用を抗力として加えるといった考え方になってしまいます。
ここまではテイクバック最下点が「そーっとグリップ」だとした場合の話。
ではもうひとつ、別の解釈をしてみましょう。
セットアップまたはエイミングの時点が「そーっとグリップ」だとした場合です。
この場合、テイクバックから折り返した瞬間にコッキングなどの背屈要素が起こるとします。
ダーツ用語としてのコッキング→テイクバック最下点からボード側に腕が動く時、慣性により手首から先の部分が自分側に置いていかれるように撓背屈が起こる現象。
その時、テノデーシスアクションにより親指と人差し指が曲がろうとすることでダーツに加圧されるとします。
その加圧と摩擦力の具合に適切な加速を徐々に行うことですっぽ抜けずに慣性が伝わる、のならば可能かもしれません。
しかしテイクバック最下点での過度な背屈やコッキングで持って行きすぎる行為は別の弊害が出てくる危険性があります。
このように「そーっとグリップ」というのはいくつかの条件をクリアしなければならないのかもしれませんね。
もしかするとその上記の条件に気付くか気付かないかが上達に関係しているのかも?
正解不正解の話ではありません。あくまでもKラビの考え方なのでこれ以上は皆様それぞれの判断にお任せします。
ダーツを愛する皆様の未来にエンチャント出来ますように、Gz!