可能な狙い方と不可能な狙い方
マジカルダーツのKラビです。
KラビのKは「カレーでもカリーでも私は一向にかまわんッッ!」のKでおなじみですけども、今回は「狙う」という言葉の曖昧さを回避するために書いてみます。
アニメなどの描写からイメージする「狙う」という行為は技を繰り出す瞬間の勝負だったり気持ちで当てに行くものだったりすると思います。
もしダーツでも同じ様に「狙う=リリースの瞬間の勝負」と捉えてしまうと盛大に力むことになるでしょう。

この解釈を選手インタビュー動画撮影でも聞いてみました。
榎股慎吾選手
「狙うという感覚は構えた時にもう終わってる。」
山本信博選手
「滅茶苦茶狙ってます。トリプルの中にミニトリプルを作る、投げる前に基準を探す。」
片山俊宏選手
「気持ち的にはスタンス入る前から狙う事が始まっている。ズレに修正をかけて合うようになるまで繰り返す。」
このように皆様リリースの瞬間の話はされませんでした。
共通する点は準備段階の部分が狙う行為だという事。
構えたらあとは自分の動きをする事に意識を集中されているようです。
もしかすると「投げる時、狙ってはいけない」という通説は「投げる時には狙う行為が既に終わっている」というのが正確なニュアンスなのかもしれません。
ここからはKラビとしての考え方を紹介します。
そもそも気持ちで狙うと凝視してしまう、凝視すると自律神経への影響が強い。
この辺りが狙ってはいけない理由、そしてまったく別の問題がある。
狙ってはいけないのではなく、狙う事が不可能なのでは?という事です。
テイクバック最下点折り返してダーツが手から飛び出すまでの時間は0.2秒以下だと15年ほど前?にダーツ雑誌で読んだことがあります。
その0.2秒の間に何が出来ると思いますか?
ダーツのミスの大半がテイクバック折り返すまでにもう始まっていると言われてます。
それに気付いて対処すると考えましょう。
こんな実験があります。
光を感知して運動するまで20代~30代で平均0.35秒以上かかるというものです。
では0.35秒として分解してみます。
①インプットする時間+②処理する時間+③神経からの命令が筋肉まで到達するのにかかる時間+④実際に筋肉が動く時間
①動体視力や反応に優れた人が視界から入った情報を処理する時間が0.1~0.2秒だそうです。
②どんなミスかの認知→対処法の選出、この処理する時間はわかりません。(脳を介さない反射はあてはまりません)
③処理された情報から神経伝達された筋肉が反応するまでの時間が0.05~0.1秒ほど。
④ダーツのリリースを微調整する為の筋肉の収縮に必要な時間はわかりません。
わかりやすくすると・・・
最初の運動開始
→①あ、調整しようってなる
→②の時間で調整の具合について情報処理
→③+④の時間で微調整はかる
→リリース
ってことです。
①に関してはテイクバックの折り返す直前に感じることなので視覚なのか触覚なのか感覚なのかわかりません。
動体視力のような意味合いの動体感力みたいな言葉があるといいのですがw
①が0秒という事はないのでトップアスリートの動体視力並みの時間としましょう。
①0.1~0.2+②α+③0.05~0.1+④β=0.15~0.25+α+β
つまり狙う感覚で微調整にかかる時間は0.15~0.25秒+α+βになります。
違和感やミスを感じた瞬間から微調整を始めてギリギリ0.2秒の中に収まるって話、なんか現実的ではないですよね。
少なくとも動体感力反応(触覚などから入った情報を統合する時間)が0.05秒以内に行われるってならない限り、0.2秒の中で微調整を行うのは不可能ってことになります。
しかもα+βの謎時間もある。
そうなると0.2秒のモーションの中で微調整は無理じゃね?ってこと。
(今回はマジカルダーツをいつも助けていただいている不可思議な経歴のお医者さん、大賢者様と話し合った内容も含まれています)
この内容を知った時CHIZZYみたいなフォローの人が多い理由と関係があるかも?と頭に浮かびました。
※上記の秒数は調べても一定の数値が出てこないので調べて出てきたいくつかの数値を平均したおおよその目安とお考えください。
聴覚からの反応だと短距離走のスタートが0.1秒以内だとフライングになる仕組みがわかりやすいと思います。
この考えに至った日から、自分の意思で動かすのではなく動いて欲しい方向に指が動いてくれるような準備を作る事に着目するようになりました。
マジカルダーツ教室でいう「仕込む」という行為です。
つまりリリースの瞬間に狙うのではなく、そういう現象が起こる想定で準備をしておくべきではないのでしょうか?
自分のミスの傾向、それを踏まえた準備をすることしか出来ないのかもしれません。
もし超人的な動体視力や反応速度を持った人がいたとしても、瞬間のような時間内に処理方法を構築した上で微調整を行う所までたどり着けるのでしょうか?
簡略化、圧縮、オノマトペで自己流ソフトが出来ていてもクオリティに限界があると思います。
そのために仕込みや予備動作、動きのあるエイミングによる反復が効果的なのかもしれません。
もしテイクバック時にミスに気付いて無理矢理何らかの対処を行う判断をするとします。
この場合、身体の中で何が起こるのでしょう?
これ実際に反応出来てしまう人は多いんですが、正直考えるのも恐ろしい事が起こり得る。
Kラビとしてはテイクバック時にミスを感じててもそのまま投げてしまう事を勧めています。
やるべき事は瞬間の対処ではなく、どういうミスでどんな傾向なのかの分析です。
目の前のブルを欲しがって対処した所で入っても運が良かっただけなんです。
それなら自分分析をして未来の自分に託すべきではないでしょうか?
正解不正解の話ではありません。あくまでもKラビの考え方なのでこれ以上は皆様それぞれの判断にお任せします。
ダーツを愛する皆様の未来にエンチャント出来ますように、Gz!