マジカルダーツのKラビです。
KラビのKは「カリフラワーでもブロッコリーでもいいじゃない、新鮮だもの」のKでおなじみですけども、今回はフォームチェンジと一部のイップス対策って似てる部分があるってお話です。
新しいフォーム(弾道や道具変更も含む)で何かをつかんだ!入る!みたいなキッカケは結構あると思うんです。
自分で気付くこともあるでしょうし教わって手に入れたものもあるでしょう。
でも何故か長続きしない、すぐに元のフォームに戻ってしまうなんて経験ありませんか?
むしろ元のフォームに戻ってしまう事の方が多いのではないでしょうか?
何故こんな現象が起こるのでしょう?
お教えしている側の立場で感じる事を書いてみようと思います。
まずなんらかのキッカケで上達を実感します。
その時は「ここがこうなってるからだ」というなるべく明確な分析をしてください。
明確ならイメージでもアナログでもデジタルでもいいと思います。
当然新しいフォームが理に適っている内容じゃなきゃですよ?
バレルもお店で試投した時たまたまBULLに入っただけでやりたい事と方向性合ってないとかじゃ難しいです。
これが第一段階。
そもそも「ここがこうなってるからだ」が無ければ次の日に「どうなってたんだっけ?」になってしまう。
第二段階は「ここがこうなってるからだ」が常時出来るようになるための練習です。
何も考えなくても出来る、なんとなくで出来る、もしくは一ヶ所気にする程度で出来るまで練習しましょう。
ポイントはなんとなくで同じ高さになるように、から始めるといいでしょう。
あくまでも入れに行くのではなくなんとなくでその高さに行く感覚を探します。
第三段階は横ズレしない考え方です。
これはコントロールではありません。ある程度の幅に収められるようにフォームを研鑽していきます。
そうして出来上がっていく自分という名のピストルをターゲットに向けるだけです。
ピストルは自分自身全体の事ですよ、手先だけの話じゃありません。
自分から飛び出すダーツがターゲットに行くような方向に構える、ということです。
ここまでこればフォームチェンジは成功しているでしょう。
ですが割りと早い段階で挫折してしまう事が多いのではないでしょうか?
本来、自分のフォームをより良いものに育てる事で未来の結果につなげるのが目的ですよね?
なのに目の前のBULL欲しがってませんか?
緊張に負けて真っ白になって元のフォームが勝手に出てきてませんか?
大体この2つのせいで元に戻ってしまいます。
まず目の前のBULLなんですが「我慢するんですか?」と聞かれることが多いです。
これ、BULLに入れるなという意味ではなく考え方の保持という意味での我慢、「BULLに入る喜び」と「上達した未来の自分」のどちらを優先出来るか?ということです。
私は40kgダイエットに成功したことがあります。
体重が減っていっている時は「私は米は食べません」「私は唐揚げは食べません」と感じていました。
この時、我慢しているのか?と言われるとたしかに初めは我慢でした。
しかしそのうち「私は食べないキャラなんです」という気持ちになっていきました。
運動もそう、「私は筋トレの後、結構歩きますキャラです」という気持ちでした。
習慣化なんていいますが、習慣化は努力量を積んでいく必要があります。
ですから私は「キャラになりきる方が簡単」と考えていました。
接客や営業の方々、キャラ作った方が気持ちが楽じゃないですか?
自分が欲望に飲まれそうなら、ダメージを受けているなら、我慢ではなく演じる方が簡単なんです。
当時、私も一生懸命ダーツをしていました。
その時は「普段適当でも試合になると自分の世界に入るキャラ」を作ることで緊張がほとんどなくなりました。
私は1日3箱のヘビースモーカーでした。
今日でタバコやめ!と宣言して4日間は幻覚を見てるのか?と思うくらい地獄でした。
初めは我慢ですねw
でも5日目からは「私はタバコに未練が無いキャラ」になりました。すると我慢という感覚はなくなりました。
いかがでしょうか?
「より良いフォームを探求した結果、誰よりも上手くなってたキャラ」
こんな感じがおすすめですw
中二病ってよく言うじゃないですか、自分が中二病全開だと想像してみてください。
なんかすごいメンタルな気がしませんか?って感じに近いかもですねw
緊張に関しては何故緊張するのか?を自分の中心まで掘り下げてみましょう。
なぜ緊張するの?→負けたくないから
なぜ負けたくないの→悔しいから
なぜ負けると悔しいの→自分が否定されたような気がするから
こんな感じで限界まで書いてみましょう。
そうするとある程度共通する部分が出てきます。
それが「自分の想定するライン」というものです。
緊張する人って結構その想定ラインが高い事が多いです。
私はカラオケが大好きです。
でもすっごい緊張してしまいます。
他の事ではあんまり緊張しないのにカラオケは緊張する。
なぜでしょう?
私は「Kラビは歌が上手い」と思われたいからじゃないか?だと思います。
しかも「Kラビはかなり歌が上手い」と思われたいんですw
これは人の評価が気になっているから緊張しますよねw
でもダーツの試合で緊張したのって何試合かくらいなんですよ。
覚えてるのはリーグ戦で最終シングルス、スト勝ちしなければチームは負け、しかも初対戦ライバル店の代表みたいな選手だった時です。
もうひとつは当時小さな大会でよく一緒になるのに対戦はしたことがない選手。
いつもその選手が本命で私が対抗予想されている感じでした。
で、その選手との初対戦が全国勝ち上がり系大会の2次予選、お互い負けられません。
2人ともとんでもないガッチガチで試合になってないくらい酷いゲームでした。それもいい思い出w
やはり両方共評価が大きく関係しそうな試合ですね。
普段は勝とうが負けようが今の自分のクオリティを出した結果だからしょうがないと考えていました。
その考えが破綻すると緊張しましたねw
つまり自分が完成してるのなら緊張すればいいんです。
まだ発展途上なのなら負けるのは当たり前でしょ?上達への経験積んでる最中でしょ?
だからまだ緊張するところにたどり着いてないはずなんです。
それが自分の中の想定ラインの設定が高いのではないか?ということなんです。
どんな有名選手でも打ててない試合はありますしアレンジも間違えますから安心してください。
現時点で満足してるのなら何も言いません。
ぜひ成長を楽しんでください、それが上達につながります。
理想に達していないのにその場その場の結果で満足するのはチェックポイントの確認でしかないのです。
長々と書いてきましたが、とあるタイプのイップス対策とすごく似ています。
イップス対策の場合身体の仕組みともうひとつ勉強していただいて理解することがスタートです。
そうすると「これをしてはいけない」まではすぐたどり着けるのですが、じゃあ「それをしないでおこう!」はかなり難しい。
ですので「この全然違う方法を使えば、しないでおこうが勝手にクリア出来てる」を探すのがおすすめです。
そう考えるとイップス対策もフォームチェンジみたいに考えられませんかね?
ここからはイップスを克服したというにこらすプロと話してた内容です。
にこらす「どちらかというとイップス再発の対策がフォームチェンジする時と似てるって方が入ってきやすい」
イップス対策の方が難易度が高いからでしょうか?
にこらす「どちらも身体に染み付いてしまってる場合は思考から組み替えていかないと元に戻るところは同じ」
マッスルメモリーとかマインドマッスルコネクションの話ですね。
何年も乗ってないのに自転車に乗れるとか泳げるとかそういうやつ。
長年やってきたフォームは「脳→神経→筋繊維が沢山反応する」っていう経路が育てられています。
つまり「ダーツを投げる=この動き」っていう経路を新しく構築しないと前のメモリーがすぐ出しゃばってくるんです。
これを力づくで対策しちゃうと自分の身体ちぎってるような運動になっちゃう、だからこそイップス対策をフォームチェンジのように捉えた方が簡単なのでは、ということです。
ずっと投げてたフォームもイップスも身体に染み付いている場合、メンタルフローから組み替えないと元に戻っちゃうんです。
ちょっと考え方をマジカルにしてみませんか?
正解不正解の話ではありません。あくまでもKラビの考え方なのでこれ以上は皆様それぞれの判断にお任せします。
ダーツを愛する皆様の未来にエンチャント出来ますように、Gz!