私は仕事でダーツを教えながら一発ギャグを披露する毎日です。(えらそうな人には披露しません)
私がダーツを教えるときはまずその人を見ます。
その上でいいところ、悪いところ、今後の方向性って話をします。
だからイメージは「診察」なんです。
ダーツ教える方って大きく分けて3種類いらっしゃると思います。
① 俺はこの方法で上達した!自分流を紹介する人
② その人に今必要なものを見つけて紹介する人
③ テンプレで流す人
こんな感じでしょうか?
①はその方の大ファンとかだとすっごい伸びるときがあります。あとは合う合わない激しいのでギャンブルかもしれません。
私は②のタイプなのですがそれでもギャンブル性は高いです。結局は自分で感覚を掴んで納得しなければなりません。語彙力の連想ゲームをやっているような感じです。
③は双方にとって一番安全かもしれません。結局は自分で見つけることができるか?ってなります。
さて、ここまで読んでいただいてどう感じましたか?
結局自分で納得したり見つけたりしなきゃダメなんじゃん!ってなりますよね?
そうなんです。これはあくまでも情報の話なのです。
みなさんに癖があり体型があり性格があります。
そして物理的な正解、人体としての正解、心理としての正解も沢山あります。
じゃあどういうことなのか?
合う合わない、そして組み合わせに無理がある、ってのが起こっています。
身長が全然違う選手のコピーをしたり、身体が固いのに柔らかい選手をコピーしたり・・・
「組み合わせの無理」でいうとよく見かけるのが「スイングフォームなのにかなり奥でリリース」とかですかね。
不可能ではないのですが厳しい組み合わせですね。
「正しいものA+正しいものB=ダメなもの」このパターン結構あります><
「正しいものA+正しいものC=超すげーもの」のパターンを探しましょう。
逆に「正しいものA+正しいものD+無駄なもの=超すげーもの」みたいなのもある。これが癖を活かせるかってこと。
このように全ての人にバッチリ合うフォームっていうのはなかなか作れないんですよ。
前回までに「勝負時間」と「ブレーキング」を紹介しました。紹介しておいてなんですがブレーキングはむずかしいです。
正直にいうとこの二つに関しても私の知っているうちの全ては書いていません。半分ちょっとくらいしか書いていません。
なのでこれが全てだと思わないでください。あくまでも要素の紹介です。
鵜呑みにするのではなくそれをひとつの情報として議論し実験していって欲しいのです。
それを踏まえたらこうなるんじゃない?って話し合って欲しいのです。
そういうのもあるんだ、なんて頭に置いておくともしかしたら今後に繋がるかも?ってことなんです。
今は理解できなくても「あの時教わったやつってこれか!」って瞬間が来ます。そのときを逃さないための情報です。
隣の芝生は青いでしょ?ダーツでも隣のプロは輝いてるんですよw
新しいスキルは美味しそうに見える、だから実践したくなるのもわかります。
もし自分でも経験してみたいと思ったときは遊び感覚でお願いします。
新しいことやスキルってほとんど偶然から生まれます。机上論から発生した技ってすっごい少ないと思います。
たまたまでた現象を分析することでひとつのスキルとして生み出されるわけです。
逆上がりできなかったけど回るって感覚じゃなくてお腹をつけるって感覚だったのか!
暗算って苦手だったけど穴埋めパズルいくつか覚えたら組み合わせだけでいけちゃうじゃん!
みたいなのって回数こなしてたらいきなり気付いちゃうでしょ?一緒なんですよ。
ただ、がむしゃらにアツくなって「よくない癖を練習する状態」は気をつけましょう><
私は常連さん達に「一生懸命の練習とは別でどんどん遊び投げ、曲芸投げをしてください」といいます。
そんなふざけてやっている中で「あれ?これってすごいんじゃない?」ってのが見つかります。
そういう中で見つけて掴んだものは自分の感性にあったものの場合が多いです。しかも自分で見つけたという事実が自信につながります。
座り投げ、遠投、移動投げ、へんてこグリップ投げ、近投げ、いろいろ経験してみてください。
普段と違うことが新しい発見になるのです。
しかし勘違いもあります。
日本人っぽいっていうか素直なのかな?そういうところってないですか?
ハリーポッター見たあとなんとかペトローナム!って言いたくなりませんか?
紹介したブレーキングもそうですが無理だと思ったらその日でもうやめてください。
ブレーキングはさわりの部分しか紹介していません!
それはあなたの実力が足りないのではありません。「合わない」のか「まだその日ではない」のかです。
新しい歌を覚えたい、音程もまだ覚えてないのにビブラートやこぶしを使うのって早いですよね?
B'zの歌を歌うときは稲葉さんの真似しなきゃいけないってことないですよね?
ハードロックの曲を演歌調で歌う、違和感だらけですよね?
私はそんな風に感じています。
できればやらないで欲しい気持ちでいっぱいです。手とり足とり教えても合格ラインまで出来る人はかなり少ないです。
どうしてもというのであればおふざけの遊びでお願いします。それでもやるなら険しい道を覚悟してください。
※言いましたよ!おすすめはできません!
書いてあることが全てではありません。かなり出し惜しみしています。
それでもやるなら詳しい人に相談してください。詳しい方なら合う合わないや弱点克服のためになにをやるべきか教えてもらえると思います。
私より詳しくて頭が良くてやさしいひとは沢山おられます!たぶん!
俊足のキャッチャー、フランスで修行した餅つき屋、水に浮かない人のバタフライ、こんなイメージですかね。
あなたの癖をいい方向に生かしましょう!
いい方向向かないなら癖を少なくしましょう!
そして新しく取り入れたものは楽しいですか?楽しくやらないと乗り越えられないです。
楽しめないならやめましょう、そのスキルは「今じゃない」としておきましょう。
新しい技術を楽しく感じるか?辛く感じるか?これ、とっても重要です。
私もはじまりはフィルテイラーでした。
「フィルはすごいんだ!パワーが段違いだからダーツが上向きに刺さるんだ!」
Kラビ「はぁ?そんなわけない!」
この会話でしたねwわざと揺らすことで面積効率あげてるんでしょ?って当時は私も簡単に考えていました。
ダーツをはじめてやった初日、忘れもしません。
Kラビ「山なりに投げたほうがコントロールは簡単、バスケならフリースローじゃなくて3点撃つ感覚やよね」
Kラビ「せやけど山なりやと面積半分位になってしまうよなぁ・・・具合探すしかないのか?」
そしてなんの因果かダーツバーで働くことになってお客さんに教えてもらったパワーがすごいフィルティラーの矛盾。
これがホップを分析しだしたきっかけです。
昔、愛知県にトリプルハンターの異名を持つ方がいらっしゃって仲良くしていただきました。
その方が「ホップはね・・・」と説明していただいたのが名前の由来ですねw
その翌年、浴本昇吾というスーパースターが現れました。
浴本選手はDDTに何回も来ていただいているのですが「僕は飛びが汚いんでよくからかわれます」と言っていました。
大きいドロップ弾道でした。(動画は安定したゆるいドロップの時のものです。)
しかし私的にはそれって毎回同じくらいに制御できたら汚いんじゃなくってすごいんじゃない?って感覚でした。
そこから4年、糖尿病になりライブレイティングが6~7も落ちました。指が言う事聞きません。
そこで当時ダブルス組んでもらったとき(2日前に肩を脱臼して迷惑かけました;;)浴本選手が「その弾道合ってないかもですよ。」と忠告していただいてドロップに変わりました。
当時岐阜の有名な方と何回か大会で当たってその方も「横擬似+ドロップ+ジャイロ」。そのふたりはかなり研究させていただきました。
持ち返しそうな時期もありましたが体調がさらに悪化、そして今に至るって感じですね。
今までやってきたこと、分析してきたことをデジタルに書き換えて伝える、それが私が出来る恩返しなのかなぁと思っています。
もうひとつ忠告!
スタンスセットしてエイムして腕が動き出す。
動き出してから「違う」「タイミングずれた」みたいな感じで投げるのやめる人おられますよね?
楽しく上達したいなら絶対にストップしないでダメでもその一投は投げちゃってください。
そのダメなデータが上達につながります。
完璧主義ってすごいですしミスしたくないのもわかりますが途中で止めるのはおすすめしません。
私の教えてる方がそれをしたらしっかり注意させていただいてます。
少しそれてしまいましたが私が言いたいのはあくまでも情報の一部紹介ですから皆様も一緒に考えていきましょうってことです。
そして日本のダーツが世界基準になって欲しいのです。ダーツがメジャーなもの、親しみやすいものになって欲しいのです。
それでも新しい技術が欲しい!やりたい!って人は相談に乗ります。
信用していただける方々だけで共有できればGz!